- 2024年4月13日
「看護師の副業、禁止です」を疑え!知っておくべき全知識とおすすめ副業の種類
「看護師は副業禁止」という言葉をよく耳にしますが、実はこれは大きな誤解なんです。
看護師の副業に関する一般的な誤解として、以下のようなものがあります。
- すべての看護師の副業が禁止されている
- 副業をすると必ず職場にバレてしまう
- 副業は本業に悪影響を与える
でも、実際はそうではありません。
このブログ記事では、看護師の副業に関する正確な情報をお伝えし、あなたに合った適切な副業の選択肢を紹介していきます。
看護師の皆さんが安心して副業を検討できるよう、法律や規則、注意点までしっかりと解説していきますので、最後までお付き合いください!
看護師の副業は本当に禁止なのか?
結論から言うと、看護師の副業が禁止されているかどうかは、勤務先によって異なります。
大きく分けて、公務員看護師と民間病院・クリニックの看護師で状況が違ってきます。
公務員看護師の場合
公務員として働く看護師さんの場合、原則として副業は禁止されています。
これは、国家公務員法や地方公務員法によって定められているんです。
でも、例外的に認められるケースもあります。
例えば、
- 営利を目的としない文化活動や社会貢献活動
- 本業の遂行に支障がない範囲での農業や不動産賃貸
- 職務の遂行に役立つ著述や講演活動
これらは、事前に所属長の許可を得れば行うことができます。
参考:人事院規則14―8(営利企業の役員等との兼業)の運用について
参考:国家公務員の兼業について (概要)- 内閣官房内閣人事局
民間病院・クリニックの看護師の場合
民間の医療機関で働く看護師さんの場合、副業の可否は各職場の就業規則によって決まります。
つまり、病院やクリニックごとにルールが違うんです。
副業可能な職場の割合はどのくらいでしょうか?
実は、正確な統計はありませんが、近年では副業を認める医療機関が増えてきています。
ある調査によると、看護師の約30%が副業経験があるという結果も出ています。
ただし、就業規則で明確に禁止されている場合もあるので、必ず確認が必要です。
副業の是非を確認する方法
では、自分の職場で副業が認められているかどうか、どうやって確認すればいいのでしょうか?
就業規則の確認
まずは、就業規則をチェックしましょう。
就業規則とは、労働条件や職場のルールを定めた文書のことです。
通常、以下のような場所で確認できます。
- 職場の掲示板
- 社内イントラネット
- 人事部門で閲覧
就業規則の「服務規律」や「兼業・副業」といった項目をチェックしてみてください。
上司や人事部門への相談
就業規則を見ても分からない場合や、詳しい条件を知りたい場合は、上司や人事部門に直接相談するのがおすすめです。
相談する際のポイント
- 具体的な副業内容を準備する
- 本業への影響がないことを説明する
- 副業の目的(スキルアップや経済的理由など)を伝える
正直に相談することで、理解を得られやすくなりますよ。
看護師が副業をするメリット
副業には、たくさんのメリットがあります。
看護師さんが副業をすることで得られる主なメリットを見ていきましょう。
収入アップの可能性
これは最も分かりやすいメリットですね。
副業をすることで、追加の収入を得ることができます。
例えば、
- 月10万円の副収入があれば、年間で120万円の増収
- 趣味や旅行など、自分のやりたいことにお金を使える
- 将来のための貯金や投資に回せる
生活にゆとりができると、精神的にも余裕が生まれますよ。
スキルアップと経験の多様化
副業は、新しいスキルを身につけたり、異なる環境で経験を積んだりする絶好の機会です。
- 異なる医療現場での経験(例:急性期病院→在宅医療)
- 医療以外のスキル習得(例:ライティング、コミュニケーション)
- 多様な人々との交流による視野の拡大
これらの経験は、本業にも良い影響を与える可能性が高いです。
キャリアの選択肢拡大
副業を通じて新しい分野に触れることで、将来のキャリアの選択肢が広がります。
- 医療系ライターとしての活動→医療情報の編集者へ
- 訪問看護の経験→在宅医療専門のナースへ
- 健康相談の経験→産業保健師への転身
「看護師=病院勤務」という固定観念から解放され、自分に合った働き方を見つけやすくなりますよ。
看護師におすすめする副業の種類
さて、ここからは具体的な副業の選択肢(種類)を紹介していきます。
看護師さんの専門性を活かせるもの、医療知識を活用できるもの、そしてまったく別のスキルを活かせるものに分けて解説します。
看護師の専門性を活かせる副業
① 夜勤専従ナース
- 内容:夜間のみの勤務を専門に行う
- メリット:高給与、日中の時間を有効活用できる
- 注意点:生活リズムの乱れに注意が必要
② 訪問看護
- 内容:患者の自宅を訪問し、看護ケアを提供
- メリット:柔軟な勤務時間、在宅医療の経験
- 注意点:移動時間の考慮が必要
③ 健診・検診業務
- 内容:企業健診や人間ドックなどでの看護業務
- メリット:比較的軽作業、定期的な勤務
- 注意点:繁忙期と閑散期がある
④ イベントナース・ツアーナース
- 内容:イベント会場や旅行先での医療サポート
- メリット:様々な場所や人々との出会い
- 注意点:不定期な勤務、体力が必要
医療知識を活用できる副業
① 医療系ライター
- 内容:医療や健康に関する記事の執筆
- メリット:在宅で可能、医療知識の活用
- 注意点:締め切りの厳守、文章力が必要
② 医療コールセンター
- 内容:電話での医療相談や問い合わせ対応
- メリット:在宅勤務可能な場合も、医療知識の活用
- 注意点:電話対応スキルが必要
③ ブログ・アフィリエイト
- 内容:医療や健康に関するブログ運営
- メリット:自由な時間に作業可能、長期的な収入源に
- 注意点:収益化までに時間がかかる
- 【無料公開】初心者さんも10分で開設できる!ワードプレスブログの始め方ガイド
④ YouTube
- 内容:医療や健康に関する動画制作・配信
- メリット:視聴者との直接的なコミュニケーション
- 注意点:動画編集スキルが必要、個人情報の取り扱いに注意
看護師以外のスキルを活かせる副業
① 家事代行
- 内容:他人の家事を代行するサービス
- メリット:時間の融通が利く、体を動かす仕事
- 注意点:体力が必要、コミュニケーションスキルが重要
② 覆面調査
- 内容:サービス業などの接客品質をチェック
- メリット:短時間で高収入、様々な体験ができる
- 注意点:報告書作成が必要、守秘義務がある
③ メルカリなど不用品販売
- 内容:自宅にある不用品をオンラインで販売
- メリット:在宅で可能、初期投資が少ない
- 注意点:在庫管理や発送作業が必要
これらの副業は、看護師さんの様々なスキルや興味に合わせて選択できます。
自分に合ったものを見つけてみてくださいね。
看護師におすすめの副業は以下の記事に詳しくまとめています。
副業を始める際の注意点
副業を始める前に、知っておくべき重要な注意点があります。
ここでは4つのポイントについて詳しく説明します。
1) 本業への影響を最小限に
何より大切なのは、本業への影響を最小限に抑えることです。
- 勤務時間や体力の配分に注意
- 本業の仕事内容と利益相反にならないか確認
- 副業での疲れが本業に影響しないよう管理
例えば、夜勤の翌日に副業をする場合は十分な休息を取るなど、体調管理に気をつけましょう。
2) 確定申告の必要性
副業による収入が一定額を超えると、確定申告が必要になります。
- 副業収入が20万円を超える場合は確定申告が必要
- 確定申告の期間:毎年2月16日から3月15日まで
- 国税庁のウェブサイトで電子申告も可能
初めての確定申告は難しく感じるかもしれませんが、税務署や会計士に相談するのも良いでしょう。
3) 社会保険や扶養の問題
副業による収入増加で、社会保険や扶養の状況が変わる可能性があります。
- 厚生年金の標準報酬月額が変更される可能性
- 扶養に入っている場合、収入制限に注意(年間130万円未満)
- 健康保険の被扶養者から外れる可能性
事前に社会保険労務士や勤務先の人事部門に相談するのがおすすめです。
4) 副業先の選び方と注意事項
適切な副業先を選ぶことも重要です。以下の点に注意しましょう。
- 勤務先との利益相反がないか
- 労働条件や報酬が適切か
- 副業先の評判や信頼性
- 契約内容の確認(特に守秘義務や競業避止義務)
信頼できる紹介サービスや知人の紹介を利用するのも良い方法です。
副業がバレないようにするためのポイント
副業が禁止されている職場で働いている方や、まだ職場に相談していない方は、副業がバレないように注意が必要です。
ここでは3つのポイントを紹介します。
SNSの利用に注意
SNSの不適切な利用で副業がバレてしまうケースが増えています。
- 副業に関する投稿は控える
- プライバシー設定を確認し、必要に応じて制限をかける
- 副業先の情報や顧客情報を絶対に公開しない
例えば、「今日も副業頑張ります!」といった何気ない投稿でも、職場の人の目に触れる可能性があります。SNSの利用は慎重に行いましょう。
副業先の選択と勤務地への配慮
副業先を選ぶ際は、本業との関係性や地理的な条件も考慮しましょう。
- 本業と関連性の低い業種を選ぶ
- 勤務地は本業の職場から離れた場所を選ぶ
- 可能であれば在宅ワークを選択する
例えば、病院勤務の看護師さんが、遠方のイベント会場でイベントナースとして働くなどが考えられます。
収入管理と確定申告の重要性
収入の管理と適切な確定申告は、副業をバレにくくするためにも重要です。
- 副業の収入は別口座で管理する
- 確定申告は自身で行い、勤務先を介さないようにする
- 住民税の支払い方法を普通徴収に変更する(給与天引きではなく、自身で納付)
これらの対策を行うことで、勤務先に副業の収入が知られるリスクを減らすことができます。
副業がバレない方法については、以下の詳細記事もご参考にしてください。
副業禁止の職場で働く看護師へのアドバイス
副業が禁止されている職場で働いている看護師さんも、諦める必要はありません。
ここでは3つの方法を提案します。
キャリアアップの方法
副業以外の方法でキャリアアップを目指すこともできます。
- 院内の委員会活動への参加
- 資格取得(専門看護師、認定看護師など)
- 学会や研修への積極的な参加
これらの活動を通じて、スキルアップや人脈形成ができ、将来的なキャリアアップにつながる可能性があります。
収入増加のための転職検討
副業禁止の職場で働いていても、転職によって状況を変えることができます。
- 副業可能な病院やクリニックへの転職
- 給与水準の高い医療機関への転職
- 訪問看護ステーションなど、柔軟な勤務形態の職場への転職
転職を考える際のポイント
- 自分のキャリアプランを明確にする
- 希望する労働条件(給与、勤務時間など)を整理する
- 複数の求人サイトや転職エージェントを利用して情報収集する
例えば、「ナース専科 転職(旧ナース人材バンク) 」や「レバウェル看護 」などの看護師専門の転職サイトを活用するのも良いでしょう。
職場との交渉の可能性
現在の職場で副業が禁止されていても、交渉の余地がある場合もあります。
- 上司や人事部門と副業について話し合う
- 副業のメリット(スキルアップ、モチベーション向上など)を説明する
- 試験的に副業を認めてもらえないか提案する
交渉のポイント
- 具体的な副業プランを用意する
- 本業への影響がないことを示す
- 副業で得たスキルが職場にどう活かせるか説明する
例えば、「医療系ライターとしての副業経験を活かして、病院のウェブサイトやパンフレットの作成に貢献できます」といった具体的な提案ができると良いでしょう。
よくある質問(FAQ)
副業の収入制限はありますか?
副業自体に法律で定められた収入制限はありませんが、以下の点に注意が必要です。
- 副業収入が年間20万円を超える場合、確定申告が必要
- 扶養家族の場合、年間収入が130万円未満に抑える必要がある
- 社会保険の加入状況が変わる可能性がある
具体的な制限は個々の状況によって異なるので、必要に応じて税理士や社会保険労務士に相談するのがおすすめです。
パートタイム看護師も副業できますか?
はい、パートタイム看護師も副業することができます。
ただし、以下の点に注意が必要です。
- 勤務先の就業規則を確認する
- 労働時間の合計が週40時間を超えないよう注意する
- 扶養の範囲内で働く場合は、収入制限に気をつける
パートタイム看護師の方が副業しやすい環境にある場合も多いですが、本業との兼ね合いを十分に考慮しましょう。
投資活動は副業とみなされますか?
投資活動が副業とみなされるかどうかは、その形態や規模によって異なります:
- 株式投資や投資信託などの一般的な投資は通常、副業とはみなされない
- 不動産投資で賃貸収入を得る場合は、副業とみなされる可能性が高い
- 頻繁な売買を行うデイトレードは、副業とみなされる場合がある
投資活動を行う際は、勤務先の規定を確認し、必要に応じて相談するのが賢明です。
また、投資には常にリスクが伴うことを忘れずに、慎重に判断しましょう。
まとめ
ここまで、看護師の副業に関する様々な情報をお伝えしてきました。
重要なポイントを再確認しておきましょう。
- 看護師の副業は、勤務先によって可否が異なる
- 公務員看護師は原則副業禁止だが、例外もある
- 民間病院・クリニックは就業規則で副業の可否が決まる
- 副業には収入増加、スキルアップ、キャリア拡大などのメリットがある
- 看護師の専門性を活かした副業から、全く異なる分野の副業まで選択肢は多様
- 副業を始める際は、本業への影響や法律面での注意が必要
- 副業禁止の職場でも、キャリアアップや転職、交渉の可能性がある
個々の状況に応じた適切な選択が重要です。
自分の目標や生活スタイル、キャリアプランに合わせて、最適な選択をしてください。
副業を検討する際は、以下の点を常に意識しましょう。
- 本業への影響を最小限に抑える
- 法律や規則を遵守する
- 自己の成長につながる副業を選ぶ
- 体調管理と生活の質を維持する
以上で、看護師の副業に関する解説を終わります。
看護師の皆さんが、やりがいを持ちながら経済的にも豊かな生活を送れることを願っています。
がんばってください!
ライター紹介
おーすけ
HSP気質でパニック障害持ち(断薬できました!)介護施設で介護職、看護師をはじめ職員の方々の負担軽減をITの力でサポート。でも、完璧主義で繊細な性格が私の健康を害し、仕事を辞めることに。今は、無理なく働けるよう、生活を変えました。脱「ええかっこしい」でゆる~く楽な生活へ。(資格:日商簿記2級、ITパスポート)